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熱しやすく冷めにくいから趣味の幅が果てしない。あらゆる積みものが増え続ける。 ダラダラした日常をぽつりぽつりと語ってます。 ものによっては腐要素を含んでいるものもございますので、ご注意を
 
 
 
 
 
 
心の隙を突かれたような 「コンビニたそがれ堂」
 
 
【2012/03/22 15:44】
 
 
最近、読書が快調に進んでおります♪
ご紹介するのはこちら


コンビニたそがれ堂 (ポプラ文庫ピュアフル)コンビニたそがれ堂 (ポプラ文庫ピュアフル)
(2010/01)
村山 早紀

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「コンビニたそがれ堂/村山早紀著」


新聞によく小説の紹介が載るのですが、そこでの紹介を見て購入しました
タイトルからして、おいしそうなものが出てくる小説かなとww

あらすじは

~駅前商店街の外れ、赤い鳥居が並んでいる辺りに夕暮れになるとあらわれる不思議なコンビニ。
そこは、大事な探し物がある人だけが辿り着ける不思議なコンビニ「たそがれ堂」。
扉をくぐると、銀色の長い髪に金の瞳をしたどこかキツネをおもわせる青年店員に迎えてくれる~


お話はオムニバスになってます
ちょっと幻想的な物語を想像していたのですが、まずページをめくってびっくり
字がでかい!行が少ない!(確認してから買いなさいよ)

読んでてなんだか絵本みたいだなぁという印象が
もっと大人向けの本だと思っていたので、これだとさらっと読めてしまうなぁ、なんか内容も子供向けっぽいし・・と若干期待はずれな感じで読んでいました。


中でも、桜を題材にしたお話でとある歌がキーとして登場するのですが、それが実在する楽曲でして・・・それがちょっと違和感( ̄Д ̄;)
おばあちゃんが口ずさんでた思い出の曲にしては、ラップっぽいところもあるし、無理があるんじゃないかなぁとちょっと冷めてしまったんですよねぇ
時を超える不思議な曲、というイメージにどうしても合わなくて・・・


が、その後のお話が心にグサグサ突き刺さりまして

うっかり泣きそうになってしまいました!(つДT)

私は猫の話とテレビの話で陥落しちゃいましたねぇ
それまでは全然普通に、むしろマイナスな評価をつけていたのに・・・

この本は、「さよなら」の物語という巻末の感想を見て確かにそうだなと思いました。


私がこの本で一番心に響いたのは、実はお話じゃなくて作者のあとがきなのです
作者の方がこのお話を書いたきっかけ
父親の死
それをきっかけに見えた世界、心に浮かんだ感情、悟ったこと
それに共感してしまいました
作者の方に自分と似ている部分があったんですよねぇ


「死」「生」についての考え方にちょっと共感してしまいました
あとは「テレビ」という一般的には物に分類されているものに「生」を感じた話なんかも
私は幼稚園の頃、物に意思がある、命があると当然のように思っていて、よく物に真剣に話しかけてました
なんだかこの本を読んでいると、昔の自分に再会したような気持ちになりました


この本で印象に残った、心に深く深く響いた言葉があります

命はどこから来てどこへ行くのかという少年の問いかけに対する、コンビニ店員のお兄さんの言葉

「ただ、一つ、言えることがある。見えなくなっても、会えなくなっても、きっと、『どこか』には、みんな、ちゃんといるっていうことさ。消えてしまうわけじゃない。誰の魂も。どんな思いもね。」


幼い頃、ずっと悩み続けていた「死」のこと
その時、この言葉を聞いたらきっと泣いてしまったかもしれません

都合のいい思い込みだと言われても、信じることで救われるなら、私もそう信じたい。
この本を読んで、父のことを思いました。
切なくて堪らなかったけど、心がほっと温まる、何かが生まれる。とてもいい本に出会えました。


できるなら、勝手にどっしりした物語だ!なんて思い込みなく読み始めたかったなぁと
そうしたらちょっとがっかり、なんて思わなかっただろうし

ちなみに、こちらは本当に元は児童書だったようでして、それに加筆修正して大人向けにアレンジして文庫化されたそうです。
続編が2冊出てるので、そちらも読みたいと思います
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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

 
 
 
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